予防と対策

 予防の基本 

感染性腸炎は病原微生物によって汚れた手指との接触や食品や水の飲食により感染します。
予防の基本は手洗い、食中毒に対する注意と病原体に対する抵抗力アップです。

  1. 下痢を起こす病原微生物はヒトからヒトへ感染します
    赤痢菌のような伝染病原因菌はヒトからヒトへと接触感染するが、食中毒の原因菌はヒトからヒトへは感染しないといわれたのは昔の話です。下痢を起こす病原微生物は細菌でもウイルスでも原虫でもヒトからヒトへ感染すると考えてください。
    誰かが下痢をしていて、おむつを使っていたり、頻回にトイレ通いをしていれば、大量の病原体が便の中に排泄されています。家族の中にこのようなヒトがいて手洗いが十分でない場合には、他の家族に感染する危険が高いのです。よくみられるのは子どもが下痢していておむつを替えた母親に感染するケースや寝たきりの高齢者が下痢をして介護をした家族に感染するケースです。
  2. 食中毒に注意しましょう
    食品や水を介する感染は食中毒に対する注意を守ることによって危険を少なくすることができます。「病原体を付けない、増やさない、殺す」が食中毒予防の三原則です。腸管出血性大腸菌(O-157など)に対する注意を守ってください。特に夏場は菌が増殖しやすいので、健康なヒトでも生肉や生魚などの生ものには注意しましょう。冬には気温が低いので食中毒がないと思いがちですが、冬には冬の食中毒があります。
    食材は無菌ではありません。上手に付き合って感染症にかからないようにしましょう。
  3. ペット動物や野生の動物に注意しましょう
    ペット動物や野生の動物との接触によって感染することもあります。特に子どもには日頃から手洗いの習慣をつけておきましょう。
  4. 日頃から抵抗力をつけましょう
    感染性腸炎は健康なヒトでもかかりますが、抵抗力が落ちていると重くなったり、思わぬ合併症を併発する危険があります。代表的なのはこどもと高齢者です。糖尿病や慢性肝炎のヒトも要注意です。このような人々はふだんから生ものに注意しましょう。重くならないためには、日頃から偏食せず、バランスのよい食事と十分な睡眠をとり、病原体に対する抵抗力をアップしてください。

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