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注意をしていても感染性腸炎にかかってしまうことがあります。その際の正しい対応を説明します。

  1. 最も大切なのは脱水を防ぐことです
    脱水は下痢、嘔吐、発熱、食事摂取量低下などによって起こります。 スポーツ飲料や番茶などにより水分やミネラルを補給することが第一です。脱水が問題なのは腎臓にダメージを受けるからです。最悪の場合、急性腎不全という状態になり、人工透析を必要とすることがあります。固形物を食べなくても水分は必要です。1日1.5〜2リットル位とって下さい。
  2. 下痢止めを使いすぎないようにしましょう
    下痢は体内に入ってきた病原体を排除しようとする体の反応です。急に下痢を止めることは病原体の排泄を遅らせるので適当ではありません。痛み止めも何回も使うとよくありません。
  3. 失われた腸内細菌を取り戻しましょう
    整腸剤やヨーグルトなどでビフィズス菌や乳酸菌など正常な腸内細菌を回復し、病原体が腸に定着することを防ぎましょう。
  4. 早めに医療機関にかかりましょう
    1日10回以上の下痢、血便、嘔吐、強い腹痛、38℃以上の発熱のいずれかがある場合には医療機関にかかることをお勧めします。熱や下痢といった症状は「寝ていれば治る」と思いがちですが、脱水で腎臓にダメージを受けてからでは回復に時間がかかります。また、腹痛や血便は手術を必要とする病気のこともあります。
  5. 抗菌薬の使い方
    医療機関では、場合によっては抗菌薬を使います。原則として飲み薬です。欧米では海外旅行者には抗菌薬をすすめていますが、サルモネラの場合は抗菌薬を使うと正常な腸内細菌が減って下痢が治りにくく、除菌が遅れるので使わない方がよいとされています。O-157の場合も、抗菌薬を使うと正常な腸内細菌が減ってO-157が増殖し、大量のベロ毒素を産生して溶血性尿毒症症候群を起こすため、抗菌薬を使ってはいけないとしています。O-157の場合には、日本では発病3日以内の抗菌薬使用では尿毒症症候群発生率が低かったという結果がでています。日本と欧米では感染性腸炎に使われる抗菌薬が違うことが原因の一つではないかと思われます。初めて医師にかかった時点では原因病原体が分かりませんので、症状が重い場合、小児や高齢者、糖尿病や肝硬変などがある場合には通常3日間程度抗菌薬を使います。血中に菌が入る菌血症を防ぐこと、早く除菌することを目的としています。その危険がなくなれば、例外を除いてそれ以上使う必要はありません。   

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